PS5が10万円時代に突入 — 通常版・日本専用モデル・PS Pro・PS Portal、今買うべきはどれ?

購入ガイド

はじめに

PS5が4度目の値上げで10万円目前…。

Pro、Portal、日本専用モデル…選択肢が増えた今、何を買えばいいの?

2026年4月2日、PS5が4度目の値上げを迎えました。通常版は97,980円。発売時の54,978円から約1.8倍です。もはや10万円の壁が目の前。PS5 Proに至っては137,980円。ちょっと前ならゲーミングPC買える値段ですよね。

でも、ちょっと待ってほしい。2026年に入ってからPlayStationの中身が大きく変わっています。PS5 ProはPSSR 2.0で文字通り別物になったし、PS Portalはクラウドストリーミング対応で「リモプ専用機」の汚名を返上しました。

値段は上がった。でも中身も変わっているいま、「今の価値」で再検討すべきではないか。実際に悩んでいる一人のゲーマーとして、各モデルを比較検討してみました。

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まず現実を見る — 全モデルの価格はこうなった

まずは値上げ後の価格を整理しておきます。

モデル旧価格(税込)新価格(税込)値上げ幅
PS5 通常版(ディスクドライブ付き)79,980円97,980円+18,000円
PS5 デジタル・エディション72,980円89,980円+17,000円
PS5 Pro119,980円137,980円+18,000円
PlayStation Portal34,980円39,980円+5,000円
PS5 デジタル版(日本専用)55,000円55,000円(据え置き)0円

発売からの価格推移を振り返ると、ちょっと異常ですよね。

時期通常版の価格累計値上げ
2020年11月(発売)54,978円—
2022年9月60,478円+5,500円
2023年11月66,980円+12,002円
2024年9月79,980円+25,002円
2026年4月97,980円+43,002円

5年半で4回の値上げ、累計43,000円以上の上昇。ゲーム機の歴史でもかなり異例です。PS4の時代は値段が下がる方向だったのに、PS5はひたすら上がり続けています。

なぜここまで上がったのか

SIEの公式説明は「世界的な厳しい経済環境の変化の長期化」。ふわっとしていますが、Bloombergや日経の報道を見ると、最大の要因はAIブームです。

AIデータセンター向けの需要が爆発的に増えて、メモリ半導体の価格が高騰。つまりChatGPTやAI画像生成が流行れば流行るほど、PS5が高くなるという皮肉な構造になっています。しかもこれは日本だけの話ではなく、グローバル一斉値上げ。米国ではPS5 Proが$899.99(約13.5万円)で日本とほぼ同水準です。

為替や一時的なコスト増なら「いつか戻る」と期待できますが、AI需要は構造的な問題です。正直、PS5の価格が下がる未来は見えにくいと思います。

PSSR 2.0 — PS5 Proが別物になった

ここからが本題です。137,980円のPS5 Proに、その値段の価値があるのか。

結論から言うと、2026年3月のアップデートで状況が一変しました。PS5 Pro専用のAI画質向上技術「PSSR」が2.0に大幅刷新されたんです。

PSSRとは?

PSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)は、PS5 Pro専用のAI画質向上技術です。低い解像度で描画した映像をAIの力で4K相当に引き上げることで、ゲームの処理負荷を下げつつ高画質を実現します。PCゲーマーにはNVIDIAのDLSSやAMDのFSRといった同種の技術がおなじみですが、PSSRはそのPlayStation版と考えるとわかりやすいです。

PSSR 2.0 対応タイトル紹介動画(PlayStation公式)

何が変わったのか

初代PSSRは正直、微妙でした。PCのDLSSやFSRに比べて画質が明らかに劣っていて、「PS5 Proを買う意味ある?」と疑問視する声も多かったんですよね。

それが2.0で激変。AMDとの共同プロジェクト「Project Amethyst」で、AIのアルゴリズムをゼロから作り直しています。PC用のFSR 4と同じAI基盤を使いつつ、PS5 Proのハードウェアに最適化した独自実装です。

PSSR 2.0 従来版PSSRと新型PSSRの画質比較
従来版PSSRと新型PSSRの画質比較。特に暗いシーンでの描写精度が大きく向上している(PlayStation Blogより)

実際のゲームでどれくらい違うのか

海外の映像技術分析メディアDigital Foundryが20本以上のゲームでPSSR 2.0を検証しています。結果は驚くほど良いものでした。以下がその検証動画です。

Digital Foundry:PS5 Pro PSSR 2.0 検証 — 20本以上のゲームをテスト
  • Alan Wake 2 — 葉っぱ、顔、テクスチャの描写が明確に改善。暗闘と霧の表現が格段にリアルに
  • FF7 Rebirth — キャラクターの髪の毛が自然に復元され、画面のちらつきが大幅に減少
  • Silent Hill f — Digital Foundryが「完全に別物」と表現するレベルの改善
  • バイオハザード レクイエム — PSSR 2.0に最初から最適化された初のタイトル。フレームレートと画質を高水準で両立
PSSR 2.0対応タイトルのゲーム画面
PSSR 2.0対応タイトルのゲーム画面。アップスケーリングの精度が向上し、細部まで鮮明に描写される(PlayStation Blogより)

特に印象的なのは、1080p強のベース解像度から4Kに引き上げても、布の縫い目や髪の毛一本一本、環境内の小さな文字まで明確に描写されるようになった点です。

Digital FoundryのOliver Mackenzie氏は、この進化を以下のように評しています。

Digital Foundry Oliver Mackenzie氏によるPSSR 2.0評価
Digital FoundryのOliver Mackenzie氏によるPSSR 2.0評価(Wccftechより)

「PSSR 1からの大きな進歩だ。PS5 Proの存在意義をほぼ単独で正当化するほどの進歩」

Oliver Mackenzie氏(Digital Foundry) — Wccftechより

僕はFF7 RebirthをPS5通常版で遊んでいたのですが、PSSR 2.0適用後のPro映像を見てしまうと正直かなり揺らぎました。特にエアリスやティファの髪の毛の描写が全然違うんですよね。通常版では「まあこんなもんか」と思っていたのが、Pro版だと一本一本がはっきり見える。あの差を見せられると「14万円でもちょっと欲しいかも…」という気持ちになってしまいます。

PCのDLSSとの差はどうなった?

気になるのは、PCで使われるNVIDIAのDLSSやAMDのFSRと比べてどうなのか。バイオハザード レクイエムでの3技術比較を見ると、状況が明確にわかります。

項目PSSR 2.0
(PS5 Pro)
DLSS 4.5
(NVIDIA PC)
FSR 4.1
(AMD PC)
全体的な鮮明さ高い最も高い高い
動きの安定性良好最良良好
動き中の残像の少なさ
(通称:ゴースティング)
最も優秀良好やや劣る
フレーム生成
(AIで映像をさらに滑らかにする機能)
非対応対応対応

DLSSがまだ一歩リードしているものの、初代PSSRの頃のような「明確な差」はほぼなくなりました。むしろ動き中の残像の少なさ(ゴースティング)ではPSSR 2.0が一番クリーンです。カメラを素早く動かしたときに前のフレームの像が残る現象で、これが少ないということは激しいアクションシーンでも映像が安定しているということです。

フレーム生成に非対応なのはデメリットですが、これは開発者から「映像に不自然なノイズが出る」というフィードバックがあり、画質を優先してあえて外されたものです。

3つの技術が収束しつつある今、「PCじゃないとまともな高画質化は無理」という時代は終わりました。

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PS Portalも別物になっている

PS Portalは発売当初、かなり叩かれていましたよね。「PS5のリモートプレイしかできないのに約3万円?」という批判は当然でした。

僕もスマホのリモプアプリでも同じことをできるし、存在意義を疑問視していた、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

リモートプレイ(リモプ)とは?

PS5の画面をWi-Fi経由で別の端末にストリーミングして遊ぶ機能です。PS Portal発売前から、スマートフォンやPCの無料アプリ「PS Remote Play」で同じことが可能でした。

でも2025年11月のクラウドストリーミング正式対応で、状況が一変しました。

PS Portal クラウドストリーミング公式紹介動画

PS5がなくても遊べるようになった

PS Plus Premiumに加入していれば、PS5本体なしでもPS Portalだけでゲームができます。購入済みタイトルやPS Plusカタログのゲームがクラウド経由でプレイ可能。これで「リモプ専用機」「スマホで十分」という最大の弱点が消えました。

PlayStation Portal リモートプレーヤー本体
PlayStation Portal リモートプレーヤー。クラウドストリーミング対応で評価が一変した(PlayStation公式サイトより)

さらに2026年3月のアップデートで1080p高品質モードが追加。ストリーミングの映像品質が向上して、トロフィー通知にはプラチナ専用アニメーションまで付くようになりました。トロフィーハンターとしては地味にこれが嬉しい。

実際、クラウドストリーミングの月間利用者数は前年同月比162%増。PS Portalユーザーの50%以上がPS Plus Premiumに加入しているというデータからも、エコシステムとして機能し始めていることがわかります。

39,980円で「もう1台のPS5」が手に入る

PS5本体が10万円に迫る今、39,980円のPS Portalは相対的にかなりお得に見えます。もちろんネット接続が必須でオフラインでは使えないし、バッテリーは約3時間、Bluetoothも非対応という弱点はあります。

でも「夜にベッドで、眠くなるまで続きをやりたいな」という需要には、これ以上ないソリューションです。僕もまさにこのパターンで、別の部屋で遊んでいたゲームの続きをベッドでそのままできたら最高なのに…と何度思ったことか。

PS5 Proの高画質描画をリモートプレイでストリーミングできるので、Pro + Portalの組み合わせは意外と理にかなっていると思います。

OLED版PS Portalの噂

2026年中にOLED版PS Portalが出るという噂があります。120Hz対応やDualSense Edge機能の取り込みが噂されており、価格は$249〜$299と予想されています。急ぎでなければ続報を待つのも手です。

結局どれを買うべき? — モデル別の結論

ここまでの情報を踏まえて、各モデルの結論を出します。あくまで僕個人の意見ですが、同じように悩んでいる方の参考になれば。

価格重視なら → 日本専用モデル(55,000円)が最優先

唯一据え置きの55,000円。日本のPSアカウント・日本のPSストア専用というリージョン制限がありますが、日本のPSストアで販売されているゲームは全て遊べます(ゲーム内言語が英語のタイトルも含む)。FF7 Rebirth、モンハンワイルズ、バイオハザード レクイエムなどの大型タイトルはもちろん問題なし。

ハードウェア性能は通常のPS5と完全に同じ。制限は「デジタル専用(ディスクドライブなし)」「海外のPSアカウントが使えない」「本体の言語が日本語固定」「ストレージが825GB(通常版より175GB少ない)」の4点です。ディスクドライブがないのは気になるかもしれませんが、純正のディスクドライブ(11,980円)を後から追加できるので、必要になったときに買い足せばOKです。日本で普通にPS5を使う人にとっては、実質的にほぼ差がないのに約4.3万円も安いというかなりお得な選択肢です。

海外ストア限定のインディーゲームなどに手を出す場合は制限に引っかかる可能性がありますが、そうでなければこのモデルが圧倒的にコスパ最強です。「まだPS5を持っていない」「とにかく安く手に入れたい」という人は、ここ一択だと思います。

画質重視なら → PS5 Pro(137,980円)が最優先

PSSR 2.0の登場で「Proの存在意義」が明確になった今、画質にこだわるゲーマーにとっては間違いなく最良の選択肢です。

PS5 Pro本体とDualSenseコントローラー
PS5 Pro本体。PSSR 2.0の登場で「Proの存在意義」が明確になった(PlayStation公式サイトより)

14万円は大金ですが、判断基準は明確です。「4Kテレビを持っている」「画質の違いがわかる・気になる」「今世代のゲームをまだまだ遊ぶ」。この3つが揃っているなら、投資する価値はあります。逆にフルHDのモニターで遊んでいるなら、Proの恩恵は薄いです。

あと忘れちゃいけないのが、2026年11月にGTA6が控えていること。おそらくPS5 Proでの最適化も入るでしょう。GTA6をベストな環境で遊びたいなら、Pro一択になる可能性は高いです。僕もこれが最後の一押しになりそうな気がしています。

携帯ゲーム機の利便性が欲しいなら → PS Portal(39,980円)

Switch 2のように「テレビの前に座らなくてもゲームしたい」という人にとって、PS Portalは39,980円でその願いを叶えてくれます。ベッドで寝転がりながらFF7 Rebirth、ソファで気軽にモンハンワイルズ。Switch 2と同じような携帯ゲーム機の利便性を、PS5のゲームラインナップで実現できるのが最大の魅力です。

クラウドストリーミング対応でPS5本体なしでも遊べるようになったのも大きい。Pro + Portalの組み合わせなら、リビングでも寝室でも最高画質で遊べるという贅沢な環境が作れます。

PS5 通常版(97,980円)→ おすすめしにくい

正直、10万円近い通常版を今から買うのは厳しいです。日本専用モデルが55,000円で同じ性能なら、そちらを選ぶべき。画質にこだわるなら約4万円足してProにいったほうが満足度は高い。通常版は中途半端な立ち位置になってしまいました。中古で5〜6万円台が出回っているので、ディスクドライブが欲しい人はそちらが現実的です。

まとめ

安く抑えるなら日本専用モデル、画質にこだわるならPro、利便性重視ならPortal追加。答えは意外とシンプルでした。

PS5が10万円に迫る時代。「高すぎる」という感想は正しいです。でも日本専用モデルが55,000円で据え置きなのは見逃せない。日本で普通にPS5を遊ぶなら、これが一番お得です。

そしてPSSR 2.0はPS5 Proの存在意義を根底から変えました。「12万円でも高い」と思っていたProが、14万円になった今でも「画質重視なら出す価値がある」と思えるようになったのは、それだけ進化が大きかったということです。

PS Portalもクラウドストリーミング対応で評価が一変しました。すでにPS5を持っているなら、4万円で遊びの幅がかなり広がります。

あとはGTA6が2026年11月に控えています。PS5エコシステムに投資するなら今年がラストチャンスとも言える。どのモデルを選ぶにしても、あなたがゲームにどれだけの体験を求めるか。その答えに合ったモデルを選べば、後悔はしないと思います。

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よくある質問

Q
PS5の値上げはいつから?
A

2026年4月2日からです。PS5通常版が+18,000円、PS5 Proが+18,000円、PS Portalが+5,000円の値上げです。PS5デジタル版(日本専用モデル)のみ55,000円で据え置きです。

Q
PSSR 2.0って何?PS5 Proの画質は本当に変わった?
A

PSSR 2.0はPS5 Pro専用のAI画質向上技術の大幅刷新版です。低い解像度の映像をAIで4K相当に引き上げる技術で、AMDとの共同開発によりPC用のDLSSに迫る品質を実現しました。Digital Foundryは「PS5 Proの存在意義を正当化する飛躍」と評しています。

Q
PS5の日本専用モデルって何が違うの?
A

ハードウェア性能は通常のPS5と同じです。制限は「日本のPSアカウント・日本のPSストアのみ対応」「本体言語が日本語固定」「ストレージが825GB(通常より175GB少ない)」の3点。日本のPSストアで販売されているゲームは英語タイトル含め全て遊べるので、多くの人にとっては実質的に大きな差はありません。

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