はじめに

ハイレベルまででも十分に歯ごたえがあって、でも理不尽さはない絶妙なライン。さらにそこからパーフェクト・ナイトモードクリアを目指すとかなりハードルが上がるようになっています。
任天堂開発・発売の『リズム天国 ミラクルスターズ』(英語名:Rhythm Heaven Groove)が、2026年7月2日に発売されました。つんく♂さんがプロデュースする楽曲を収録した、シリーズ11年ぶりの完全新作です(前作『リズム天国 ザ・ベスト+』は2015年発売)。
僕はシリーズ経験としてはGBA版『リズム天国』とDS版『リズム天国ゴールド』をプレイ済みですが、据え置き機でリズム天国を遊ぶのは今回が初めてです。「ひとりで遊ぶ」の全曲ハイレベル以上、ビートスペルはランダムダンジョンまでクリアし、ドラムレッスンやナイトモードにも手を付けた状態で、プレイして良かったと思う点、気になった点について正直に書いていきます。
※直接的なネタバレは避けていますが、気になる方はご注意ください。
| 正式名称 | リズム天国 ミラクルスターズ(英語名:Rhythm Heaven Groove) |
| 発売日 | 2026年7月2日(木) |
| 価格 | 6,500円(税込・パッケージ版/ダウンロード版共通) |
| 対応機種 | Nintendo Switch / Nintendo Switch 2(両対応) |
| ジャンル | リズムアクション |
| 開発元 | 任天堂(共同開発:TNX) |
| 発売元 | 任天堂 |
| 音楽プロデュース | つんく♂ |
| シリーズ | 11年ぶりの完全新作(前作『リズム天国 ザ・ベスト+』は2015年発売) |
総評・評価
ネット上では発売前後から「簡単すぎる」派と「難しい」派で評価が分かれている印象がありますが、実際に遊んでみると自分にとってはちょうどいい、絶妙な難易度設定でした。ハイレベルを取るまでは理不尽さのないちょうどいい難易度、そこから完全クリアを狙うとかなりの根気が必要になります。理由については、良かった点・気になった点のそれぞれで詳しく書いていきます。
なお、発売前後にはモード選択画面のシンプルさが一部で話題になっていましたが、実際に遊んでみると自分は特に気になりませんでした。

以下に良かった点をまとめます。
以下に気になった点をまとめます。
4.5/5.0
参考プレイ時間:15時間以上(「ひとりで遊ぶ」全曲ハイレベル以上・ビートスペルはランダムダンジョンまでクリア)
リズム天国シリーズについては以下の作品をプレイ済みです。
- リズム天国 – GBA、2006年発売
- リズム天国ゴールド – DS、2008年発売
良かった点
ちょうどいい難易度と、豊富なやり込み要素
ハイレベルを取るまでの道のりは、しっかりやりごたえがありつつも理不尽ではない、ちょうどいい難易度でした。曲によっては何度かリトライが必要でしたが、失敗したときに「今のはどこがズレていたのか」がプレイ中に分かるので、繰り返すうちに自然と手が慣れていきます。

その一方で、「これでもいけるんだ」と感じるくらい判定の懐が深い場面もありました。歯ごたえはあるのに突き放してこないバランスなので、シリーズ未経験の人にも勧めやすいと思います。
今作はやり込める要素がとにかく多いのも良い点です。全曲ハイレベルのその先にパーフェクトがあり、さらにその先には「ナイトモード」まで用意されています。同じリズムゲームで3回連続パーフェクトを達成すると解放される高難度モードで、画面が隠され、音だけを頼りにプレイするという思い切った仕様です。

僕もまだ全部はクリアできていませんが、腕に自信のある人向けにこういうモードがきちんと用意されているのは好印象でした。間口の広さとやり込みの受け皿が両方あるのは、長く遊んでもらうための作りだと思います。
ウラやビートスペルを含めた圧倒的なボリュームと多彩なモード
収録ボリュームもかなり満足度が高かったです。公式が「ひとりで遊ぶ」について「オール新作80種類以上のリズムゲーム」と紹介しているとおりで、内訳は通常ステージが60種類(オモテ30種類+ウラ30種類)、そこにリミックスが20種類という構成になっています。
ウラではオモテで遊んだゲームが難易度アップして再登場するほか、ウラで初めて登場するゲームも混ざっています。単なる高難度版の焼き直しではないので、後半に入っても新鮮さがありました。

マルチプレイ用の「みんなで遊ぶ」も別枠で用意されています。公式では「30種類以上」と紹介されていますが、実際に遊んでみると固有のゲームは10種類で、そのそれぞれに3段階の難易度があるという構成でした(10×3で30種類)。数字の見た目ほど多彩というわけではないので、そこは知っておくといいと思います。
我が家ではリビングのテレビで家族と一緒に遊ぶ時間が多いので、同じ画面を見ながらワイワイ遊べる「みんなで遊ぶ」がしっかり用意されているのはありがたかったです。家族で遊ぶ機会が多い我が家には、これがうれしいポイントでした。
リズムゲーム以外のモードも多彩で、記録に挑戦する「スコアアタック」、自由に音を鳴らして遊べる「リズムおもちゃ」、ドラムの叩き方を学べる「ドラムレッスン」などが揃っています。1回のプレイをリミックス単位で区切るとちょうど良い長さになるので、忙しい日でも「今日はリミックス1個分だけ」というように遊びやすかったです。
中でもソロ用の「ビートスペル」は、リズムに合わせて魔法を唱えながら進んでいくRPG風のモードです。

僕は本編を最後まで遊び切り、クリア後に解放されるランダムダンジョンもクリアするくらいハマりました。

それくらい、単体のゲームとしてもしっかり遊べるモードでした。
歌付きのリズムゲームが多く、テンションが上がる
今作は歌付きのリズムゲームが多いのが印象的でした。ボーカル入りの楽曲は12曲収録されていて、これはシリーズでも最大規模だそうです。GBA版が4曲、DS版『ゴールド』が5曲程度だったことを考えると、歌付き楽曲の比率がぐっと上がっているのが数字でもわかります。

極めつけがAdoさんの新曲「Love me forever!」で、作詞作曲はつんく♂さん。有名なアーティストの歌がそのまま自分の操作に乗ってくるので、それだけでプレイ中のテンションが上がりました。
個人的にお気に入りだったのは、「My Telepathy!私の熱い光線」(歌:櫻井優衣さん/FRUITS ZIPPER)を使った「アレのエサ」と、「踊ればDance!」を使った「ダンサー」の2つです。この2つは何度もプレイしたくなりました。

前者は最近Spotifyなどの音楽配信サービスでも聞けますが、後者も早く配信してほしいですね…!
気になった点
完全クリアやナイトモードを狙うとかなり根気がいる
ハイレベルまでは無理なく進めましたが、その先の完全クリアを狙うと、必要な根気が一気に上がります。ノーミスクリアが条件のパーフェクトは、挑戦できるキャンペーンに失敗できる回数の限りがあり、うまくいかないと仕切り直しになります。パーフェクトだけでなく、ナイトモードやドラムレッスン後半のレッスン、ビートスペルのランダムダンジョンにある隠し要素(ネタバレになるので名前は伏せます)も、どれもかなりの難しさでした。

ただ、そのぶん取れたときの気持ち良さは大きいです。達成すると専用の表示で祝ってもらえますし、パーフェクトを取ると資料室にオマケが解放されるのも嬉しい設計でした。1ステージにつき1個用意されていて、4コマなどの読み物が読めます。これが地味に癒されるので、「もう1つ見たいからもう1曲」と手が伸びてしまいました。
中でも個人的に一番難しかったのは、どのリズムゲームでもなくドラムレッスンでした。「地獄のツインペダル(後編)」は泣きそうになりながらなんとかクリアしましたが、最後の「あっちの世界」は始めた瞬間に絶望して、早々に諦めました。腕前が神がかっているわけではない自覚はあるものの、シリーズ3作目の経験者として少しだけ自信はあった僕でも、「あ、これは無理だな」と思う難易度でした。

特に、先生のお手本を4小節分まるごと聞いてから再現する課題が出てくるあたりから、難易度がぐっと上がりました。再現するリズムは長いうえに操作も複雑で、やっていると指も痛くなってきます。

なお、僕は主にTVモードでプレイしていましたが、ゲーミングモニターではなくリビングのテレビだったので、映像・音声の遅延も相まってより厳しく感じた部分があったはずです。高難易度を本気で詰めるなら、携帯モードやテーブルモードの方が有利だと思うので、環境を切り替えられる方は試してみてください。
深海とキャラクター紹介のリズムゲームはメダル対象外
スタッフクレジットで流れる「深海」は、最後まで見るとゲームとしても遊べるようになるのですが、プレイしてもメダルがもらえず、記録も残らなかったのが少し残念でした。

ウラの「キャラクター紹介」で遊べるリズムゲームも、僕が遊んだ限りでは同じくメダルがつきませんでした。どちらもオマケ的な位置づけなのだとは思いますが、せっかく操作できるなら何かしらの見返りが欲しかったところです。
ビートスペルとドラムレッスンは携帯モードでのプレイになった
良かった点でも挙げた「ビートスペル」には、「ゲームの性質上、テレビの遅延補正ができない」ため携帯モードを推奨する案内が出ます。

またドラムレッスンは案内こそ出ませんが、TVモードだと画面と操作のズレを感じたので、こちらも携帯モードで遊びました。
我が家では、家族(特に子ども)がプレイしているのをテレビで一緒に見るのも楽しみのひとつなのですが、これらのモードは携帯モードの画面をみんなでのぞき込む形になります。遊ぶ分には問題ないものの、そこだけ少し面倒でした。
まとめ

据え置き機で遊ぶリズム天国は今回が初めてでしたが、リビングで家族とワイワイ遊べるのが新鮮でした。
『リズム天国 ミラクルスターズ』は、ハイレベルまでは理不尽さのないちょうどいい難易度で、パーフェクトやナイトモード、ドラムレッスンといった完全クリアを狙うと根気が試される作品でした。歌付きリズムゲームの楽しさ、ウラやビートスペルを含めたボリュームは間違いなく良かった点で、11年ぶりの新作として十分満足できる内容だったと思います。

過去にGBA版とDS版を遊んだ身としては、シリーズ復帰にふさわしい一作でした。ナイトモードや、ドラムレッスン最後の超高難度レッスン「あっちの世界」など、まだ攻略しきれていない要素もあるので、これからも少しずつ遊んでいこうと思います。
よくある質問
- Qリズム天国 ミラクルスターズは初心者でも遊べますか?難しいですか?
- A
ハイレベルを取るまでなら、やりごたえはありつつも理不尽さのないちょうどいい難易度なので、初心者でも遊びやすいです。ただしパーフェクトやナイトモード、ドラムレッスン後半などの完全クリアまで狙うとかなりの根気が必要になるので、「簡単すぎる」「難しい」という評判はどちらも正しく、どこまで詰めるかで印象が変わる作品だと感じました。
- QTVモードで遊ぶと不利になりますか?
- A
精密な判定を求める場面では不利になります。僕はリビングのテレビ(TVモード)で主にプレイしましたが、遅延の影響で高難易度を詰めるときの精密な判定は難しく感じました。ビートスペルはゲーム内で携帯モードを推奨する案内が出ますし、ドラムレッスンは案内こそ出ないものの画面と操作のズレを感じたので、僕はすべて携帯モードでプレイしました。パーフェクトやナイトモードを狙うなら、携帯モード・テーブルモードの方がプレイしやすいです。
- Qボリュームはどのくらいありますか?
- A
公式では「ひとりで遊ぶ」にオール新作80種類以上のリズムゲームと紹介されていて、内訳は通常ステージ60種類(オモテ30種類+ウラ30種類)+リミックス20種類です。マルチプレイ用の「みんなで遊ぶ」は公式表記だと30種類以上ですが、実際は固有のゲーム10種類×3段階の難易度という構成でした。これとは別に、ソロ用のRPG風モード「ビートスペル」やドラムレッスン、スコアアタックなども用意されています。
- Qナイトモードは何が変わりますか?
- A
同じリズムゲームで3回連続パーフェクトを達成すると解放される高難度モードです。通常のプレイと違い、画面が隠され、音だけを頼りにプレイする仕様になっています。
- Q深海(スタッフクレジット後に遊べるリズムゲーム)にメダルの条件はありますか?
- A
深海はメダル対象外のオマケ要素です。スタッフクレジットを最後まで見ると遊べるようになりますが、プレイしてもメダルはもらえず、記録も残りません。ウラの「キャラクター紹介」で遊べるリズムゲームも同様に、僕が遊んだ限りではメダルがつきませんでした。




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