はじめに
『Battlefield 2042』(略称:BF2042、日本語名:バトルフィールド2042)のオープンベータは参加しましたか?
オープンベータは2021年10月6日~10日に実施されました。10月6日から8日までは先行アクセス期間、8日~10日までは全プレイヤーアクセス可能期間でした。
僕は今作にめちゃくちゃ期待しています!
次世代機での初BFというのもありますし、聞こえてくる新要素も楽しそうなものばかり、そして個人的に前作であるBFVはやる機会がなかったので5年ぶりのBFシリーズというのもあり、まずはこのオープンベータをプレイするのも楽しみにしていました。
そんな楽しみにしていたオープンベータをやってみた結果、良いところも気になるところも含めて色々思うところがありました。
そんなわけで、今回はPS5版のオープンベータの概要とプレイした感想をまとめていきたいと思います。
Battlefieldシリーズについては以下の作品をプレイ済みです。
- 『バトルフィールド1943』(PS3、2008年)
- 『バトルフィールド バッド カンパニー2』(PS3、2010年)
- 『バトルフィールド3』(PS3、2011年)
- 『バトルフィールド4』(PS4、2013年)
- 『バトルフィールド1』(PS4、2016年)
オープンベータの内容
マップとモード
オープンベータではOrbitalというマップがプレイ可能でした。ロケット発射センターが置いてあるのが印象的な広大なマップでしたね。
マップ上の大きなギミックとしては、特定の条件をもとにマップ上のロケットが発射される、マップの天気がランダムで決まり大きな竜巻が発生する可能性がある、というものがありました。
また、マップ内ではヘリやジェット機、戦車やバギーなど陸/空の乗り物が幅広く使えました。
モードはコンクエスト。マップ内に制圧できる拠点があり、相手チームと制圧拠点数を競い合うモードですね。
今回のOrbitalというマップ上ではABCDEFまで6つの拠点があり、その中でCとDは細かく2つのエリアに分かれていました(C-1・C-2、D-1・D-2)。じっと眺めていたわけではないですが、C-1・C-2、D-1・D-2を両方制圧しないとCやDが取ったことにならないんじゃないかな、と思います。
スペシャリスト
今作より新しく、スペシャリストのシステムが導入されました。スペシャリスト毎に特定の特性や専門技能を持っていて、好きなスペシャリストを選んで出撃する形になっています。
メディックキットや弾薬箱、ロケランなどはガジェット枠になっており、どのスペシャリストでも好きなガジェットを選べ、また、武器も特に制限なくどのスペシャリストも自由に選べるようになっていました。
今回のオープンベータでは以下の4人のスペシャリストが選べました。
- ウェブスター・マケイ → ADSしながら素早く動ける、グラップリングフックが使用できる
- マリア・ファルック → 蘇生ができる、味方や自分を回復できるシレットピストルが使用できる
- ボリス → セントリーガンを設置できる、近くのセントリーガンが高速化される
- キャスパー → ドローンを操作できる、ドローン操作中や移動中に敵の接近を察知できる
オープンベータの良かった点
作り込まれた広大なマップ
今回のOrbitalマップ、めちゃくちゃ広かったです。だだっ広いだけでなく、コンクエストの拠点毎にそれぞれ特徴があり、巨大なビルの屋上や、コンテナ置き場的な場所や、ロケット発射台の近く等、バラエティに富んでいました。
広大なマップであるが故にオープンベータでは敵と遭遇することもあまりないままただひたすらに走っていることも多かった気がします。ただ、製品版が出てある程度プレイヤー全体が習熟して来れば、人が集まるポイントみたいなのが広いマップの中でも徐々に出来てくる気がするので、僕はあまり気になりませんでした。
上記点に加えて、僕は最初気づかなかったんですが、今作は特定のビークルをいつでも好きなタイミングで呼べるんですね。
移動距離が長いときなどに、PS5の場合はL1+R1同時押しでビークル選択画面が出てきて、複数人用の乗り物、戦車、または歩兵戦をサポートしてくれる犬型ロボットが呼べました。移動が気になる方は積極的にビークルを呼んで良いと思います。(この点、気になるところもあるので後述します)
製品版では7種のマップがあるのに加え、他のマップでも様々なギミック(Levolutionと呼ぶらしい)があるはずなので、どのようなものが用意されているのか楽しみです。また、クラシックマップといって過去のBFシリーズの人気マップが6種(BF1942から2種、BFBC2から2種、BF3から2種)復活するので、こちらも久々にプレイできるのを楽しみにしています。
いつでも武器のアタッチメントを変更できる
これも最初は気づなかったのですが、今作は出撃中にいつでも好きなタイミングで武器のアタッチメントを変更することが可能です。オープンベータではサイト、マガジン、グリップ、バレルでそれぞれ3スロットずつ、戦闘中に変更可能でした。
例えばある特定のマガジンの弾が切れたとしても、他のマガジンタイプに切り替えれば打てる弾数がまた増える、といったことが可能です。
このシステム、個人的にはかなり画期的なシステムだと思います。
例えば室内戦が予測される場合は近距離戦が得意なアタッチメントに変更しておく、同様に中距離・長距離も同じ様に予測をしてそれぞれ得意なアタッチメントに前もって変更しておくなど、ある程度自分の中でシチュエーションを思い描きながら前もって予測して行動をするといった戦略性が広がったと思います。
1スロット目は近距離、2スロット目は中距離、3スロット目は長距離用等、それぞれのスロットが製品版ではカスタマイズできるようになっていれば、切り替えも簡単になるはずです。実際に製品版でどこまでカスタマイズできるかは分かりませんが、戦闘中にアタッチメントをリアルタイムで切り替えられる仕組みは今までみたことがなかったので、これがどの様に今後のBFシリーズに作用するのかが楽しみです。
その他、良かったところ
その他、良かったと感じたところを以下にまとめます。
- ビークルと歩兵のバランスは様子見。オープンベータ版だけだと特に大きく問題はなさそうだった。一定数の人がランチャー類を持てばそこまで大きな脅威にはならないはずだが、どうなるか。
- グラップリングフックはスピード感が出て使ってて楽しい。今後も色々スペシャリストが増えるはずなので、どんな技能や特性が出るのかが楽しみ。
- 拠点の上に乗ってる味方の数と敵の数が分かるようになっている。人数が多いだけにパッと状況が分かるようになったのは良い。
- いつもよりリスポーンまでの時間が早くなっている気がした。良いか悪いかはまだ判断がつかないところだが、オープンベータをやった限りはすぐに味方の支援に向かえてよかったと思う。
オープンベータの気になった点
全体的な共闘感が薄い
今作は128人対戦になって、戦場にいる人数が増加しました。不思議なのが、人数は前より多くなっているはずなのに、自分のチームの人たちと共闘して戦っている感覚は以前より感じにくくなっていました。うまく連携が取れているなと感じる場面が少なかったですし、周りに味方がいても孤独に戦っている気持ちになりました。
理由の一つに味方とのコミュニケーションの方法がかなり限られていた、というのがあると思います。オープンベータ版ではピン立てが目標にR1を押して知らせるぐらいしか出来ず、例えば弾のリクエスト等の細かい要請はできませんでした。製品版ではコモローズが解禁されるらしいので、ここは改善されている事を願います。
一歩前に下がって根本的な原因を考えると、今作のロードアウトの仕組みも共闘感を感じない理由担っていると思います。今作はスペシャリスト毎に割り当てられている専門技能に加えて自由なガジェット枠が一つ設定されていて、弾薬箱、メディックキット、C5、ロケラン、対空ミサイル、リペアツールやアーマープレート等も自由に選べるようになっています。
これまでのBFシリーズであれば、ある程度味方が何の兵科を使用しているかに基づいて何を持っているか、そしてその反面なにが足りず、何をしてあげれば助けになりそうかが分かりました。オープンベータではそれがわかりにくく、且つコモローズもないので、何をしてもらえばいいのか、してあげればいいのかがスペシャリスト(兵科)によってガジェット等が制限されていないことによりパッとわかりにくかったです。
自分が戦況に貢献できているのかが感じにくい
自分が戦況に貢献出来ている感じもオープンベータでは薄かったです。128人対戦で人が多いというのもありますが、自分一人が何やっても結局戦況に変わりはなかったんじゃないかな、と正直感じてしまいました。
理由の一つに、自分がキル出来たのか、どのぐらいサポートで役立っているのかがわかりにくかった、というのがあります。キルや味方のサポート時に得られるスコアの表示が画面右端の方にこそっと出る程度で、UIがあまり良くなかったです。
また、オープンベータでは全体スコアボードを見る手段がなかったです。BFシリーズにおいて別にキルデスは重要ではないので、キルレなどは見れなくてもいいとは思いますが、自分がどのぐらいチームに貢献できたかの指標を見るためにせめてスコア=チームへの貢献度は見れるようになっていたほうが良いと思います。
全体との共闘感が薄く、且つ、自分がどのぐらい貢献出来ているかも分かりづらいので、結果的に拠点を取るモチベーションが湧きにくく、なんとか頑張ってXXの目標を取ろう!という気持ちにならず、目的意識を持たないままなんとなーく戦場を歩き、敵を見かけたらとりあえず撃っておく、というプレイになりがちでした。
スペシャリストの気になるところ
前述した通り、今までであれば兵科である程度持っているガジェットや武器が何なのかがわかったのですが、今作での仕様変更によりそれがガラッと変わってしまいました。どのスペシャリストでも好きな武器・好きなガジェットが使えるようになっていて、パッと誰が何をできるのかが分かりません。
スペシャリストはその名の通り、ある特定のことをすることに特化している人であるはずです。今回オープンベータ版をやって思ったのは、スペシャリストと言いつつ結局どのスペシャリストもロードアウトによって大体何でもできるジェネラリストになっているのではないか、ということでした。
また、スペシャリストは敵も味方も同じキャラになっています。そのため、戦場で敵と味方で同じ顔のキャラがいっぱいいることになります。敵も味方も自分も同じキャラだった、という状況も生まれることになります。
オープンベータではそれによって、もちろん今までもキャラの顔だけで判断しているわけではなかったものの、敵と味方がパッと見分けがつきませんでした。味方への誤射を誘発している原因になっていると思いますし、現に僕も何回か味方への誤射をしてしまいました。
その他、細かく気になるところ
その他、気になったところを以下にまとめます。
- 戦場でビークルを自由に呼び出せる点について(前述した点)。呼び出せる数にチームごとに限りがあって、自分が出したいときに残機がない時がある。個人的には分隊毎の貢献度(スコア)によってビークルを優先的に呼び出せるようになるなど、スコア獲得のモチベーションを上げる形も良いかもと思った。
- スポットが自動的にされるようになり、個別スポットができなくなった。自分でスポットをするしないという選択ができなくなってしまった。
- UIが分かりづらい。前述したとおり、キルなどのスコア表示が画面脇になって、画面中心から視点をずらす必要がありわかりにくい。また、拠点を取られたときなどに赤いヘッダーバーで警告が出るが、正直邪魔だった。今までのように画面上部に文字だけで出してくれるなどのほうが良い。分隊の使用スペシャリストも顔だけでわかりにくい、ある程度アイコン化してほしい、等。
- 蘇生の仕様変更が、スペシャリストのいち特性に変更したことにより、やりにくくなっている。蘇生器は手に持ってすぐに蘇生できる今までのシステムの方が良かった。味方に近づいてボタン長押しはスピード感が削がれている。また、蘇生の表示が小さすぎる・蘇生できる人が近くにいるのかわかりにくい。
- 設定画面のオンオフがわかりづらい。
- 投擲されたグレネードのマークが出ない。
- ミニマップにもうちょっと情報がほしい。拠点の範囲がわかりづらい。
- キルサウンドが印象に残らない。製品版ではBF1のサウンドに変更できるようになるらしいが、そもそもBF2042のサウンドも良くしてほしい。
- PS5コントローラーのアダプティブトリガーが効いていない(オープンベータ特有のバグらしい?)
- 振動がオフにできない(オープンベータ特有のバグらしい?)
- 全体マップがない(オープンベータ特有のバグらしい?)
まとめ
今回のバトルフィールド、スペシャリスト性になったり128人対戦になったりと目新しい要素が色々と組み込まれているので、プレイ感がどうなるかが非常に気になっていました。
結果、好きだからこそ、期待してるからこそ気になる点が多くなってしまいましたが、それでも製品版が出るまでに、そして発売されたあとにも改善が続くと思います。
今回のオープンベータについては、数ヶ月前のビルドであることがEA社の方のツイッターに記載されています。なので、気になっている部分についても既に改善されている可能性があります。
公式ブログにもオープンベータ版のビルドとリリースビルドで数多くの改善が施されている旨が記載されていますね。詳細は製品版が出るまで分かりませんが、今回気になった部分について少しでも改善されていることを期待しています。
新要素によって色々変わっている部分もあり、最初は戸惑う部分もあると思いますし、時間をかけて直していく部分も出てくるかもしれませんが、今作も根底にあるのはバトルフィールドシリーズの変わらぬ楽しさだと思っています。
色々気になるところはあったけど、改善に期待しつつ発売日を楽しみに待っています!
では!
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