【メトロ エクソダス】シリーズファンのトロコン後の正直レビュー&トロフィー概要

レビュー&トロフィー概要。雰囲気抜群の探索ゲーム!PS5
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はじめに

4A Games社開発のPS5版が2021年7月15日に発売したゲーム、『メトロ エクソダス』(英語名:Metro Exodus)をクリア&トロフィーコンプリートしました。

ちなみにPS4版は2019年2月15日に発売しています。PS5版ではグラフィックやロード時間の向上、DualSenseコントローラーへの対応等が行われました。

プレイして良かったと思う点、気になった点について正直に書いていきます

直接的なネタバレは避けていますが、気になる方はご注意ください。

※今作はCEROレーティングがZの18歳以上のみ対象のゲームです。

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総評・評価

前2作よりも更に楽しくなっているシリーズ最新作!

雰囲気たっぷりの荒廃した町並みの探索を楽しめる人におすすめ!

このゲーム、ジャンル的には荒廃したロシアを冒険するオープンワールド・サバイバルFPSとかになるでしょうか。ちょっとしたホラー要素もあります(そこまで怖いわけじゃないですが)。

本作はメトロシリーズの3作目になります。前2作は1本道のリニアなステージ構成のみでしたが、今作はリニアなステージとオープンワールドのステージを組み合わせた構成に進化しました。

以下に良かった点をまとめます。

  • 探索がオープンワールド化により更に楽しくなった
  • 現実を忘れてメトロシリーズの世界観に没入できる
  • 合間に挟まれる仲間や家族との交流

以下に気になった点をまとめます。

  • 細かい「ゲームの粗さ」を感じる
  • サバイバルゲームであるが故のストレス
  • マニュアルセーブは一つのスロットしか使えない
評価

4.0/5.0

参考プレイ時間:15~18時間(クリアまで)+20時間(DLC2つを含めたトロコンまで)

メトロシリーズについては以下の作品をプレイ済みです。

  • 『メトロ2033』(PS4、2014年10月3日発売) ※メトロ リダックス版
  • 『メトロ ラストライト』(PS4、2014年10月3日発売) ※メトロ リダックス版
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良かった点

  • 探索がオープンワールド化により更に楽しくなった
  • 現実を忘れてメトロシリーズの世界観に没入できる
  • 合間に挟まれる仲間や家族との交流

探索がオープンワールド化で更に楽しくなった

メトロシリーズの魅力の一つが探索の楽しさです。メインルートからサイドルートに逸れて探索を行うことによって、行く先でお金や収集物などのアイテムが隠されていたします。

オープンワールドマップでは船を漕いで進める場所もあることを表す画像
オープンワールドマップでは船を漕いで進める場所も

シリーズの前2作まではあくまでリニアなステージ構成の中で横道に逸れる程度だったのですが、オープンワールドになったことによって探索の楽しさが広がりました

拾えるアイテムとしては武器を強化できる武器パーツだったり、主人公の持ってる懐中電灯の灯りをより明るくする等で冒険の手助けとなる装具だったり、お金や収集物、クラフト材料、弾薬など様々です。

場所によっては、行くのが怖いな…と入るのを少し躊躇してしまうような場所もあったりするのですが、ちょっと勇気を出して入ってアイテムを探し回る行為がオープンワールド化によって更に楽しくなっています。

現実を忘れてメトロシリーズの世界観に没入できる

隅々まで探索したくなるのはアイテムを見つけるため、というのもあるのですが、それ以上にこのシリーズの世界観がよく作り込まれているから、というのも大きいです。

作り込まれた美しいステージ環境の画像
作り込まれた美しいステージ環境

核戦争後の荒廃したロシアを冒険するわけですが、この世界では本当にこういうことがあったんだろうな、と思わせるほど周りを取り囲む世界観の作り込みがすごく、それがステージ環境にうまく反映されています。このゲーム、原作の小説があり僕自身は未読なのですが、きっと小説の中で細かく描写されているのがうまくゲーム化されてるんだろうな、なんて想像しながらプレイしました。

今作ではメトロ(地下鉄)の中だけでなく様々な環境のステージが登場します。次はどんな環境のステージなのか、主人公たちにどのような脅威が待ち構えているかに少しワクワクしてしまったり、人間としての倫理感がどこか失われているキャラクターが出てきたり…そんな世界観を存分に楽しめるのが本作の楽しさでもあります。

僕は基本夜中にゲームをやるのですが、夜にみんなが寝静まった後に一人でヘッドホンをしてプレイし本作の世界に没入することで現実逃避ができて、夜にこのゲームをプレイするのが毎日楽しみでした

合間に挟まれる仲間や家族との交流

この世界を冒険する主人公は孤独ではなく、家族を含めた仲間がいます。オープンワールドの合間で拠点に立ち止まったり、ステージとステージの合間で仲間たちと交流できる時間が差し込まれるのですが、重要な会話以外は誰と話すのかはプレイヤーの自由です。

合間に挟まれる交流の一面の画像
合間に挟まれる交流の一面

このゲーム、各キャラとの会話がかなりの量で準備されていて、軽い気持ちで話しかけると長い会話が始まっちゃいます笑 強制で最後まで聞かないといけないことは基本ないので、途中で立ち去るのも自由です。

キャラクターの背景や心情についてはこういった任意の会話を聞くことでストーリーに深みが出てより感情移入ができるようになると思います。また、興味がない人はスルーも可能なのが良いと思いました。好きな人は好きなだけ聞けばいいし、興味がなければ無視してどんどんメインストーリーを進めれば良い、と自由な所も良いなと思ったポイントの一つです

仲間の中でも特に印象的なのが主人公の妻のアンナです。昔の洋ゲーって男性キャラはゴツくて筋肉もりもりのマッチョ、女性キャラは言葉は悪いけどあんまり美人のキャラっていないイメージですが、アンナは普通に綺麗です。やるじゃんアルチョム! ※主人公の名前

主人公の妻のアンナの画像
主人公の妻のアンナ

冒頭からアンナと一緒に行動するシーンが多いのですが、合間の会話パートの中でもアンナとのイチャイチャが体験できる本作。夫として、家族として、アンナの事が心配になるしその分頑張らないと!と思えます。

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気になった点

  • 細かい「ゲームの粗さ」を感じる
  • サバイバルゲームであるが故のストレス
  • マニュアルセーブは一つのスロットしか使えない

細かい「ゲームの粗さ」を感じる

世界観の作り込みや没入感のある本作ですが、細かいゲームの粗さを感じる部分があります。

アニメーションがキビキビしていてスムーズというわけではなくちょっとモッサリ感があったり、会話を楽しむゲームとはいえ、ちょっと長いな…と思ってしまうシーンがあったり。しかもそれがスキップ不可なので周回するときは煩わしく感じたり。

キャラの操作感もめちゃくちゃ良いというわけではないですし、テキスチャの貼りミスなのかな?と思うところがあったり、例えば敵がこっちに気づいた時の動きなども急に方向転換してきて、ちょっと不自然だったりもします笑

宙に浮かぶ紙くずの画像
宙に浮かぶ紙くず?

そんなこんなでめちゃくちゃ完成されたAAAのゲームというわけではないのですが、個人的な意見としては、こういう所が少し可愛いというか、こういう所も味だな、と感じてしまいました笑 正直あまり大きなネックには感じず、逆にこのシリーズ「らしさ」みたいなものだと捉えています。

一方、「らしさ」だけで済ませないのがバグですが、本作のPS4版の発売当初はバグが多かったようで、ネットを見ると進行不能バグにあってしまった方もいるようです。ただ、PS5版によるものなのか、後のパッチによるものなのかはわかりませんがバグも多少マシになったようで、幸い自分も大きなバグに合うことはなかったです。

唯一起こったことといえば、ある特定の武器を使うと少しの間破壊音が止まらなくなる音バグとか、倒したはずの敵が唸った状態で止まるバグ程度でした。

倒しても敵が動き続けるバグ

トロフィー取得について、条件を達成していてもトロフィーが取れないバグがあるようです。これについては後述します。

サバイバルゲームであるが故のストレス

メトロシリーズでは汚染された環境を冒険するときにはマスクをつけるのが定番の要素となっています。マスクを付けてる間に主人公が攻撃を受けるとマスクにダメージが入り視界が悪くなっていったり、空気が汚染された中ではマスクのフィルターを定期的に変えないといけなかったりします。

腕時計でバッテリー残量を確認するところを表した画像
腕時計でバッテリー残量を確認可能

また、暗い所では懐中電灯を使いますが、バッテリーがどんどんなくなっていくので、定期的にバッテリー充電が必要です。主人公は長くは走れないので、マップが広大なのに走れる時間が短かったりします。

こういった要素があるが故にオープンワールド・サバイバルFPSというジャンルだと冒頭お伝えしたのですが、人によってはリアリティがあって良いと思う人もいれば、細かい手間みたいなのが面倒くさく感じる人もいるかも知れません。ちなみに僕は前者です笑

マニュアルセーブは一つのスロットしか使えない

何か起こりそうだなというイベントの前では念の為マニュアルセーブを行いたくなるのですが、マニュアルセーブが可能なスロットは一つしかありません

マニュアルセーブは鉛筆マークの一つのみであることを表した画像
マニュアルセーブは鉛筆マークの一つのみ

直近の一つのマニュアルセーブしかキープできないので、ここは少し不便に感じました

自動的にある程度の間隔でセーブしてくれるオートセーブ枠も3つあるのですが、できれば自分でセーブできるスロットが複数あれば良いな、と思うことがありました。

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まとめ

メトロシリーズ前2作よりも更に楽しくなっていると個人的には感じました。前2作とストーリーもそこまで繋がっているわけではないので、メトロシリーズを遊んだことがない方は今作から入っても特に問題ないと思います。

購入方法についてにPS5のパッケージ版はゲーム本編と2種類のDLCを同梱した『メトロ エクソダス コンプリートエディション』、ダウンロード版はゲーム本編のみでDLCは別売りのものを買うか、もしくはDLCも同梱された『メトロ エクソダス ゴールドエディション』があります。なんでパッケージ版とダウンロード版を違う名前にしたのかはよくわかりません笑

ちなみにDLCは2つともサイドストーリーで別キャラが主人公の物語なのですが、両方楽しかったです。本編が面白かったら是非DLCもやってみてください

では!

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トロフィーについて ※トロフィーバグ回避方法も記載

プラチナトロフィー獲得までは2周、トロコンするまでにもう1周する必要があります(2周で済ませることも可能みたいですがあまりおすすめしません)。3周するとは言えメインルートに集中すればそこまで時間はかからないと思います。

このゲーム、注意すべきは前述したトロフィー取得バグです。特にDLC(『2人の大佐』と『サムの物語』)のトロフィーが条件を達成しているのに取得できないことがあるようで、ネットを見ると遭遇してしまっている方も少なからずいるようです。

僕は事前に海外の掲示板(PSN Profilesのこのスレッド)を参考に、以下の手順でプレイしたら問題なくトロフィー取得できました。以下手順を行えば全員が問題なく取得できるとは言い切れないのですが、ご参考まで。

  1. DLCに取り掛かる前に本編のセーブデータはPS Plusでオンラインにバックアップしておく(本編セーブデータを残さなくていい人はスキップしてOK)
  2. セーブデータを本体から削除する
  3. ゲームデータを本体から削除し再インストールする
  4. インストールが終わったらネット接続を切ってゲーム起動、新規のセーブデータでDLCに取り掛かる
  5. もう一つのDLCに取りかかる際には上記2~4を再度行う ※DLCのセーブデータは残せないが、本編クリアのセーブデータはオンライン上でバックアップできてる

以上、 40時間弱でDLCを含めたトロフィーコンプができました。

『メトロ エクソダス』のトロコン画像
『メトロ エクソダス』のトロコン画像

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